Review & Memo


新ルパン三世
130話 『ルパン対奇人二面相』
 




■あらすじ■

「教養のための美術館ショー」という番組の生放送中に、ダレの
作品が何者かによって奪われてしまった。犯人はルパンだ!とパ
リ警察のマグレ警部。
ところがルパンたちはそんなもの盗もうはずがない。
一体誰の仕業だ?

シュールレアリストのダレのアトリエ。
銭形はダレの個室へと案内される。マグレ警部も一緒だ。
ところが銭形に一本の電話がかかってきた。電話の主は本物の
マグレ警部。となると、隣にいるのはルパンの変装だ。
してやったりと、銭形は本物のマグレに指示されたとおり、
ダレ専用のクルーザーがある船着場までニセのマグレを誘導する。
そして待ち構えていた本物のマグレがルパンに睡眠ガスを噴き
つけた。
だがマグレは銭形まで眠らせてしまった。
なんとマグレはダレの変装した姿だったのだ。

ルパンをクルーザに乗せると、鼻歌を歌いながら地中海に浮かぶ
無人島へと舵をとるダレ。
ダレの本当の目的はルパンの体だった。
シュールレアリズムを追求するダレにとって、ルパンこそ最高
傑作だというのだ。
ダレはルパンを無人島のアトリエへ連れ帰ると、ポーズを作っ
て巨大な釜の中へ。
これであとは5日5晩火を絶やさず燻製にすれば、5日後には
ルパンの人間風見鶏の出来上がりというわけだ。
そしてとうとう5日目の朝。
釜の中には見事に蒸しあがったルパンの燻製が!
風見鶏ルパンの完成だ。大喜びでアトリエの屋根に取り付ける
ダレ。

一足遅くルパンを探してきた次元たち。ルパンの哀れな姿を見
るや、不二子は泣き崩れる。
ところが、その頬にルパンがキスをした!ルパンは燻製になど
なっていなかったのだ。ルパンは断熱風船で自分の体をくるみ、
5日5晩じっと
釜の中で耐えていたのだ。
こうなったら仕返しだ。ルパンはマグレを捕まえる。
もちろんマグレなどという人物はこの世にはいない。
正体はダレだ。
ダレを風見鶏のようにクルーザーのてっぺんに取り付け、ルパン
たちは意気揚々と地中海を後にするのだった。


■見どころ■ 御馴染みの大好きな“風見鶏ルパン”。もちろんオススメの1本。 ポイント1:名セリフ  「こいつは俺のプライドの問題だから。帰ったら続きやろうぜ」   プライド高きルパンがカッコイイ!・・・かと言ってガチガチ   なハードボイルドに決めているわけでもなく、「帰ったら   (ゲームの)続きやろうぜ」というあたりに余裕が感じられて   ますますカッコイイ。 ポイント2:プシューっとされてガクンッとなるルパン。   連れ去られるルパンの無防備っぷりがドキドキ。 ポイント3:シュールなルパン   風見鶏ルパン好きだ〜っ!!!あのすっとぼけた(パタリロもど   きな)ポーズ!!!ダレでなくとも屋根に付けたい。   車の先、ケータイのアンテナ、鉛筆の先・・・ミニチュアで   いいから売ってくれないかしら。 ポイント4:ムッシュ・ダレ   「マグレ警部!お前の正体は変質者、ムッシュ・ダレだ!」   「ダレだっ!!出てこいっ!」   ここのやり取りはやっぱりシャレ?(笑) ポイント5:選曲センス   繰り返し流れる『ゴリウォーグのケーク・ウォーク』が頭から   離れなくなること請け合い。陽気なリズムが作品にピッタリ。 ポイント6:最大のポイント   (絵参照)不二子の顎をちょっと上げてキスするルパンの   手つき、顔つき、首の傾げ方・・・最高にツボです。   これぞ名シーンvvv
■データ■ <放送日>  1980年4月7日放送 <スタッフ>  脚本/大久保昌一郎  絵コンテ/石原泰三  演出/三家本泰美  作画監督/北原健雄、朝倉隆 <キャスト>  北村弘一、大宮悌二、長堀芳夫
■プチ用語■ シュールリアリズム  超現実主義。芸術家ダリのパロディ。作品もダリの作品風に  なっている。 マグレ  ダレのもう一つの顔。ネーミングの元ネタとなっているメグレ警  部は、ジョルジュ・シムノンの人気小説シリーズのキャラクタ。  「奇人二面相」というサブタイトルは、ダレがマグレ警部という  もう一つの顔を持っていたという意味。ネーミングの元ネタと  なっているのは江戸川乱歩の「怪人二十面相」。 ムッシュ・ダレ  シュールという名のついたシュールクリーム(シュークリーム)  が大嫌い。見るだけでアレルギーが起こってしまう。 「ゴリウオーグのケークウォーク」  作品中、繰り返し流れるBGMはドビュッシーの名曲。


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