Review & Memo


新ルパン三世
128話 『老婆とルパンの泥棒合戦』
 




■あらすじ■

とある新聞の一面の記事を読んでルパンが驚いた。そこには、
今話題のミュージカルでヒロインがつけている100カラット
のダイヤをルパンが盗んだ、とあったのだ。全く身に覚えのな
い話である。もちろん、次元も五右ヱ門も不二子も知らないと
いう。
一体どうなっているんだ?

とりあえずそのミュージカル劇場へ行ってみるルパン。
と、そこには一人の老婆が一生懸命金庫破りをしようとして
いた。
しかしどうみても思いきり素人。警報装置にも気付かない上、
金庫を開けると作動する爆破装置にも気付いていない様子。
慌てて後始末の処理をしてやると、老婆は盗んだダイヤを差し
出してきた。
「これはあなたの物よ」と老婆。

彼女の名前はミセス・ドコンジョ。あの新聞の記者兼印刷、
発行人だ。彼女の新聞“デイリー・ドコンジョ”は倒産寸前。
そこで売り上げを伸ばすために有名人であるルパンの名前を
借りて事件をつくり、自分で実際に事件を起こそうとしていた
のだ。
ミセス・ドコンジョに泣きつかれ、仕方なく記事のネタになる
ことを承諾するルパン。
さっそくミセス・ドコンジョのリクエストが始まった。
オムツ泥棒をしたり、冷凍庫でカチンコチンにされたりと、
散々振り回されるルパンたち。呆れる次元たちに引き換え、
ルパンはミセス・ドコンジョの記者魂に感化されていつの間に
か乗り気。
そしてとうとう暴走族と大乱闘を始めることに。
暴走族の頭は、ミセス・ドコンジョの息子のベンソン・ドコン
ジョ。ルパンを捕まえて賞金100ドルを手に入れようと躍起
になるベンソン・ドコンジョ一味。さぁ、大乱闘の始まりだ。
ところが迫力が足りない、とミセス・ドコンジョはアクション
に演技指導まで始める始末。
どんどん激しくなっていく大乱闘。ついに決着がついてようや
く最高の記事が完成だ!

ところが、そこに暴走したベンソン・ドコンジョのバイクが
突っ込んでしまった。
何とか老婆は救ったものの、せっかく打った記事はタイプライ
ターもろとも爆発。炎の中に消えていくのだった。
がっくりと肩を落とすミセス・ドコンジョ。翌朝、“デイリー・
ドコンジョ”には、ミセス・ドコンジョの悲嘆にくれた
「ゲヨゲヨ ゲヨゲヨ」という文字が紙面一面をびっしり
埋め尽くされたのだった。


■見どころ■ ポイント1:オムツカバーを盗むの図(絵参照)   この回、私はなぜかこれが印象的だったりする。   頭にオムツを被ってバカバカしいことをバカバカしいこと   なりに楽しんでいるルパンと対照的に、心底面倒くさそう   に大あくびする次元と、SSKに後ろ向きに乗ってる五右   ヱ門の不貞腐れた態度!何だかんだ言って付き合ってる彼   らも彼らなんだけど(笑) ポイント2:バカバカしさを楽しむ   やることなすこと全てがバカバカしい!   寝室にルパンが飛び込んできて、次元と五右ヱ門が   「きゃ〜っ!」となるシーンも素直にノリを楽むべし(笑)   当人、このシーンが大好きです。五右ヱ門の赤面が意外   すぎてカワイイ。   間違っても、何で次元と五右ヱ門が同じ部屋で寝てるの!?   なんて野暮なツッコミはしてはいけない。 ※新ルの場合、ナンセンスな話はとことん開き直っている話が  多い。ナンセンスでストーリーそのものに深い価値なんてない  し、意図せずしてバカバカしい話は見ていてガッカリさせられ  るけれど(笑)  ノリに押されて不思議と腹が立たない。  それどころか、こういう完全に開き直ったバカバカしさは見て  いて爽快で楽しい。
■データ■ <放送日>  1980年3月24日放送 <スタッフ>  脚本/浦沢義雄  絵コンテ/青木悠三  演出/御厨恭輔  作画監督/北原健雄、児玉兼嗣 <キャスト>  たてかべ和也、堀越節子、松田重治、広瀬正志、長堀芳夫、  中野聖子、高木ゆう子
■プチ用語■ ブロードウェイシリーズ  「ルパン三世」における一つのジャンル“ブロードウェイ  シリーズ”のうちの1本。 ゲスト出演  冒頭のミュージカルのポスターを見ている人々の中に、  同シリーズに登場した106話のバッキーとブッチャー、  117話のバッキンガムが再登場している。 BGM  ベンソンたちが登場したシーンでは、ダウン・タウン・  ブギウギ・バンドの「カッコマン・ブギ」のインストが  かかる。


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