■あらすじ■
世界で一番強いのはルパンだ、と言い放った不二子。
それを聞いた金持ちのオールマイティは、5千カラットのダイヤの
原石を賭けて、タイガーという殺し屋を差し向ける。
タイガーに、だだっ広い荒野に呼び出されたルパンは、ヘリコプ
ターで車を爆破されたかと思うと、やっとの思いで逃げ込んだ
アジトにまで執拗に追いかけられて大ピンチ。
あっちに逃げてもこっちに逃げても、まるで行く先を予測されて
いるかのように待ち伏せされるルパン。
何か秘密があるはずだと睨んだルパンは、草原で再びタイガーと
対峙するが、タイガーは目にも止まらぬ早さで移動し、ルパンを
苦戦に追いやった。
そしていよいよ断崖絶壁に追い詰められたルパンは、ついに足を
滑らせ谷底に転落してしまう。
それを見て満足げに笑うタイガーが2人。
なんとタイガーは双子だったのだ。
一方オールマイティ邸では、オールマイティが不二子との賭けに
勝って大喜びしていた。
そこへ一本の電話が入る。
「今夜12時、ダイヤの原石をいただきに行く」。
声の主はルパン。ルパンは死んではいなかったのだ。
そして予告どおりルパンは現れた。今度こそとルパンを追うタイガ
ー兄弟。やがてルパンはタイガー兄弟を遊園地のミラーハウスへと
誘い込む。
ルパンと次元の見事なコンビネーションの前に、鏡に映った虚像に
翻弄されたタイガー兄弟は相打ちに倒れる。
「俺たちも双子になりゃこんなもんよ」とルパンと次元は満足げに
笑うのだった。
■見どころ■
ポイント1:悪女
またまた不二子がルパンをネタにオールマイティという男と
賭け。「ルパンとどっちが強いか」ということでタイガー兄弟
に命を狙われるハメに。
「ルパン、ダイヤのためよ、がんばって〜v」
身も蓋もない不二子のセリフにがっくり肩を落とすルパンが
ちょっと哀れ。
ポイント2:シリアスorギャグ?
トイレに出没、冷蔵庫に出没、あっちでこっちでタイガー。
ここまで徹底すれば十分ストーカー(笑)
はたまたホラーか?怪奇現象か?答えはタイガーの秘密にあり。
ポイント3:ぐるぐる
66話「射殺命令!」に続いて頭からつま先まで包帯グルグル
ルパンが登場。
ポイント4:「後ろだっ!」
ミラーハウスでの対決は最高にドキドキハラハラします。
ミラーハウスはこういう上手い使い方をしてほしいです・・・
某「生きていた○術師」さん。
「俺たちも双子になりゃこんなもんだぜ」と得意げなルパンと
次元のコンビネーションには感服。こういうどんでん返しは
気持ちいい!
■データ■
<放送日>
1979年11月12日放送
<スタッフ>
脚本/杉村のぼる
絵コンテ/永丘昭典
演出/御厨恭輔
作画監督/北原健雄、児玉兼嗣
<キャスト>
今西正男、徳丸完、仲木隆二、岡田吉弘
■プチ用語■
BGM
第4バージョンのオープニング曲『ルパン三世'80』が、カー
アクションで2分半も使われている。
この曲は『カリオストロの城』のカーチェイスシーンで効果的に
使われていたことでも有名。
細かく音をつけることが多い新ルで、この選曲は異例。
コルト・パイソン
殺し屋タイガーの銃。
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